ゆかごろー's note

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言葉の魔法にかかる

私は先日、「スピーチライター」という職業が主役の小説、原田マハさん著書の「本日は、お日柄もよく」という物語を読み終えました。

 

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27歳普通のOLだった主人公が、「天才スピーチライター」との出会いをきっかけに、今までの仕事を辞め、人生を変えていく物語です。

 

物語の中では、「スピーチライター」が手掛けた数々の 感動的なスピーチ が繰り広げられていくのですが、私はその都度感じる'' 言葉の魔法 ''に魅了されてしまいます。

 

そもそも先程から連呼している、「スピーチライター」という職業は一体何なのか。

 

スピーチライターとは ・・・ 講演や演説などのスピーチ原稿を執筆する人のこと。

 

「天才スピーチライター」の弟子入りを果たした主人公は、友達の結婚式で、最高の友人代表スピーチを披露したことをきっかけに、いきなり衆議院議員総選挙に出馬する議員のスピーチライターとして大抜擢されることになります。

 

 

この物語の展開はとても面白く、どんどん読み進めていた私は途中、心温まる言葉に出会いました。

 

 

'' 困難に向かいあったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。

三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している ''

 

 

すごく前向きで、傷ついている心を包み込んでくれるような優しい言葉だと思いませんか。

「確かに。人間はそうやって出来ているな」と納得してしまいますよね。

 

自分にとって大切な誰かが亡くなった時。取り返しのつかないミスをしてしまった時。悲しくてどうしようもなく涙が溢れてしまう時。人生にはそんな場面が幾多もあります。そんな時、私はいつもこの言葉を思い出したいと思いました。

 

どんなに悲しくても絶対に涙は止まるし、時間が経てば、また歩き出すことが出来ます。

 

小説って、生涯心に残るような温かい言葉に出会える素敵なものだなと思いました。

今まであまり小説に触れる機会の無かった私が、「今すごく本が読みたい!」と突然思い立ってSNSで募ったところ、教えて貰った作品の1つが「本日は、お日柄もよく」でした。

 

ある日天才スピーチライターのスピーチを聞いた主人公が、言葉の魔法 にかかっていくように、

私もまた、この作品の 言葉の魔法 にまんまとかかってしまったのでした・・・。